あの悪夢から3日。

ありがたいことにあれから一度も奴の姿を見ない。

何企んでるのかは知らないが。知りたくもないが。

とにかくこうやってゆっくりと蕎麦が食える。

なんか人の目がこう・・・冷たいというか・・・白々としているというか・・・痛いが。

無視だ、無視。

「おーい、神田。コムイが呼んでるぞ。」

・・・人が飯食ってるってのに、コムイの野郎。



やけにリーバーの視線も冷たかった。







【Love me!】 〜終盤戦〜 







「ふむふむ。それで?」

「神田さんったらすっっごい激しくって・・・」

「誰が何だって?」

「か、神田さんっ!?おはようございます!
まさかわざわざ神田さんのほうから会いに来てくださるだなんて夢にも思って・・・いや、近々2人はこうなる運命だということは知ってるんですよ。
例えば、という話ですから誤解なさらないでっ。あぁ、私は幸せ者ですねっっ」







科学班の扉を開くと、ある人物を中心に人だかりが出来ていた。

ある人物とはもちろん、言わずとも奴のことだ。

訳の分からんジェスチャーをとりながら何かを力説している様子だ。

そして奴の前でコムイが興味深そうに話に聞き入っている。

周りの奴らは白い目で俺の方を向いていたり顔を赤らめ目線を落としていたり。

リーバーもいるが、どこかを見て口笛を吹く素振りをしている。(吹けないらしい。)







「で、何の騒ぎだ。」

「もちろん2人の熱い熱い初夜の内容を皆様にお話しているんです。」





初夜・・・?

初夜というと、あの「初夜」か?





「そーなの。 ちゃんがく〜わしく教えてくれてるんだ♪神田クン、なかなかやるみたいだねぇ。」





なかなかやる?俺が?

・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?





「・・・ざけんのもいい加減にしとけよ、おまえ。あの夜は何もなかったじゃねーか!!」





3日前のあの出来事か!?





「え?で、でも私記憶が抜けてて・・・これはもうやっちゃったということじゃないんですか!?」

「え〜?てことはさっきの話はデマ?」

「いえっ、多分そうなったんだろうと・・・事実私気絶しちゃいましたし朝から腰はずきずきと痛みますし・・・」

「もうおまえは喋るな!俺がいきさつを全部話してやる!!まずお前が襲い掛かってきたんだ、クスクス笑いながら。
あの狭い室内で俺は逃げた、逃げ回った。」





気づくと数人がクスクス笑ってやがる。

睨み付けるとコムイを除いてみんな笑いをやめた。(こらえた。)





「神田クンが・・・逃げ回った・・・ププッ」





っせぇ。他人事だと思いやがって。





「あ〜、もういい。それでだ、俺はお前に捕まった。」

「それでやっちゃったんですか?」

「最後まで聞けっ。俺はマジで身の危険を感じたんでお前の頭を殴った。気絶する程度にだ。
そうしたら案の定気絶しやがったんでドアの前まで引きずって蹴りだしたんだ。そこがきっと腰だったんだろーがっ!!」

「・・・な〜んだ。





何がな〜んだ、だ。あることないこと言いふらしやがって!

・・・?言いふら・・・





「おい、おまえ。」

「おまえじゃありません。」

「おい。」

「・・・。」





あくまで名前で呼ばせる気かよ。





「・・・・・・・・・・ 。」

「はい?」

「まさか他の奴らにまで言いまわったんじゃねーだろうな。」

「科学班の皆様が最後です。」





・・・あぁ、そうか。

だからみんな白い目で俺の事を見ていたのか。起こる気も失せた。





「・・・神田さん?」

「・・・。」

「そんなに気に病む事ありませんよ。」

お前の存在が気に病んでるんだよ。

「実際にベットインしちゃえばみんな事実になっちゃいますから。」

そっちかよ。なんでそっちの方向に持っていきたがるんだ・・・。

「さぁ、行きましょう♪」

まてまてまて、このノリは・・・

「来んじゃ・・・」

「はい、ストーップ。」

パンパン、とコムイが手を叩く。

「何だ。」

早く済ませてくれ。こいつに捕まる。

「いや、今日君を呼んだのは任務があるからなんだ。
とりあえず話はひと段落付いたようだし?そっちの話してもいいかな?
ちゃんにも別の件でお話があるからよろしくね〜♪」











これが探索部隊の奴の姿を見た最後だった。



























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               〜あとがき〜

掘り出し。

やっと終盤戦も終わり。

意味深な言葉で終わらせますね、神田クン。

ちなみにこのシリーズはあくまでギャグで突き通しますんでダークやシリアスなど入りませんのであしからず。










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